「志賀高原ユネスコエコパーク」とはどんなものなのでしょうか。なぜ、ユネスコは私たちの山ノ内町を選んだのでしょうか。

■1980年(昭和55年)に登録

志賀高原ユネスコエコパークは、1980年(昭和55年)に登録され、
その後、2014年(平成26年)にその内容が変更されて、今ではこのようになっています。
●核心地域 上信越高原国立公園の特別保護地区と同じ ●緩衝地域 山ノ内町と高山村の緩衝地域を拡大し、
 上信越高原国立公園の特別地域・普通地域と同じ
●移行地域 山ノ内町と高山村

▲ゾーニング図

▲志賀高原ユネスコエコパークのロゴマーク

■なぜ、志賀高原が選ばれたの?

志賀高原がユネスコエコパークに指定された理由はひとつではありませんが、大きな点としては「豊かな自然と人々の生活がとても深く関係しているから」です。どんなにきれいでめずらしい自然が残されていても、人間が生活していなければ、ユネスコエコパークの指定を受けることはできません。志賀高原とそのまわりの山ノ内町では、豊かな自然と、それを活かした人々の生活があることが、ユネスコにもみとめられたのです。
では具体的には、どのような自然があるのでしょうか。

自然環境

本州の中央部にある高原地帯
標高800〜2,300mの山地、標高380〜800mの扇状地(せんじょうち=「おうぎ」の形をした土地)と段丘(だんきゅう=階段のような土地)からできている高原地帯です。

火山と湖

志賀山、鉢山などの火山があります。白根山にある火口湖(かこうこ=火山のふんか口にできた湖)は、世界でもっとも酸性の強い湖です。

雪が多い

雪がとても多い地域です。一年間で、移行地域では40〜100cm、緩衝地域と核心地域では200〜300cmもの雪が積もります。

植 物

標高1,600m以下では、落葉広葉樹林、1,600m以上では針葉樹林が広がっています。また、湿原が多いことから湿原特有の植物や、葉が大きく、低木化して地面を這う性質をもつ多雪地特有の植物が見られます。針葉樹林の一部では原生林(げんせいりん=昔から姿を変えてない森林)が残されています。

動 物

ニホンザルや、ヤマネ、ツキノワグマ、オコジョなど大型~小型のほ乳類や、イヌワシ、ヒガラ、ルリビタキ、ビンズイなどの鳥類が見られます。湿原や池にはトンボ類がおり、遺存種(いぞんしゅ=かつてはたくさんいたが、今では絶めつしそうな生き物、「生きている化石」とも)のムカシトンボが確認されています。

えっと、つまり山ノ内町の自然はめずらしくって大事なものなの?

そうではないわ。ここがユネスコエコパークが難しいところかもしれないわね。

志賀高原と山ノ内町の自然はとても豊かで、美しいものよ。でも、それが評価されたわけではなくて、昔から、人間が自然を活かしながら、自然とともに生きてきて、今もその生活が残っていることが評価されたのよ。